平成23年度、福岡県では1950頭の犬,6211頭の猫,合計8161頭が殺処分されました。
この数は全国ワースト4位です。新しく飼い主を探す譲渡会など殺処分数を減らす努力がされていますが、残念ながらまだ多くの犬猫が殺処分されています。*生殖器系の病気の予防*
オスは前立腺肥大症、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など。メスは子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍などの予防ができます。
特に乳腺腫瘍は初回の発情前に避妊手術を行うと、90%以上発症を抑えることができます。
*性ホルモンに関連した問題行動の抑制*
雄は発情中の雌のところへ行こうと脱走したり、他の雄とケンカをしたりします。雌の場合、猫は発情がおこると激しい声で鳴くようになります。犬は発情後「偽妊娠」になることがあり、この状態になると、食欲が低下し、神経質になったりします。避妊・去勢手術を行うことにより、動物を危険から守り、ストレスを除去し、精神的にも安定できると考えられます。
*交尾によるウイルス伝播予防*
猫エイズなどの感染症は交尾によっても感染します。
肥満・・・術後、基礎代謝率の減少のため、肥満になりやすくなることがありますが、これは食餌の量を減らしたり、
カロリーの低いフードに変えたり、十分運動させることによりふせぐことができます。
避妊・去勢手術には、注意すべき点もありますが、多くのメリットに比べると少ないものです。繁殖を考えていない場合は、ペットのためにも避妊・去勢手術を行うことを強くお勧めします。